2023-10-02

恋人が帰省するので、東京駅で待ち合わせて、お土産を買うのに付き合ったりお茶したりした。僕たちはいつも忙しいし、たまに時間をつくって会ったところでわざわざ出かける気力もないので、たかだか数時間でもデートみたいで楽しかった。

連休初日の駅はひどく混雑していて、たくさんの人と絶え間なくすれちがう。みんな大きな荷物を持っている。どこかからやってきて、どこかへ行く途中の人たち。改札の前で手を振ったあと、駅が目的地だった僕だけが自宅へ帰った。中央線の快速の大きな窓から、オレンジ色の西日が差し込んでくる。